ブックライブコミックとブックライブの違いは?調査してはっきりさせてみた

電子書籍サービスのブックライブコミックというと今ではメジャーな電子書籍サイトの一つとなっています。また関連サービスとしてブックライブと言う名前の似たサービスがあります。

 

この2サイト、それぞれ特徴は全く異なるのをご存知でしょうか?両者の特徴をしっかり理解することでよりスムーズに、お得に便利に電子書籍を楽しめます。

 

今回はBookLive!とブックライブコミック(通称ブッコミ)を徹底的に調査しましたので、その違いについて詳しく解説します。

 

そもそもBookLive!ってどんなサイト?

BookLive!コミックとBookLive!はどちらも同じ「株式会社BookLive」が運営している電子書籍のサイトですが、どんなサービスなのかを以下でご紹介してみます。

 

ブックライブコミックの特徴

BookLive!コミック(ブッコミ)は、2003年と古くから提供されている「漫画に特化した電子書籍サービスです。かつては「Handyコミック」という名前で、おもにガラケーを対象としたサービスを提供していました。

 

 

現在でもサイトのURLが「sp.handycomic.jp」となっており、昔の名残りを感じさせます。ブックライブコミックは漫画に特化しつつも、蔵書数が100万冊以上と豊富な品揃えを実現しています。

 

携帯向けに開始されたサービスとはいえ、サービス面なども素晴らしく無料試し読み、無料漫画、割引キャンペーンなどを多数開催しているのも特徴で、長い間多くの方より支持されている理由とも言えるでしょう。

 

残念ながら無料漫画の冊数は公開されておらず、お試し版や分冊版も提供されているため、ブックライブとの単純な比較はできませんが、こちらも有り余るほどの数が読めます。

 

漫画によっては「1話」ごとに個別に購入できるのも強みです。また、1話ごとの購入では、ページではなくコマ割りで読めますので1コマ1コマしっかりと楽しめ、好きな漫画はじっくりと読みたいタイプの方に、特におすすめです。

 

ちなみにコマ読みに関してはまんが王国という、こちらもブッコミ同様古くからあるサイトですがコマ読みなど充実しているのでおすすめです。

 

ブックライブの特徴

2011年に開設されたブックライブは、最近になって急激に注目が集まりつつある電子書籍サービスです。「使いやすさ」を売りにしたサービスで、ユーザーからの評価も高いサービスを提供しています。

 

書籍の品揃えも豊富で、2020年12月5日現在で約540000タイトル、冊数にして約1069000冊を提供しています。無料で読める書籍も充実しており、こちらも2020年12月05日現在で約16500冊を配信中です。

 

 

また漫画ジャンルの扱いにおいては、他の電子書籍サービスと比較してもとても優秀で「なんでもある」と思えるほどのジャンルの豊富さも魅力となっています。

 

代表的な少年漫画や少女漫画から、児童書や旅行ガイドなど扱いが少ないような書籍までカバーしており、読みたい書籍を見つけやすい環境となっています。

 

他にはお得に漫画を購入できる「クーポン」の配布をしていたり、一部の書籍においては激安のセールを行っていたりと、一般的な価格よりも安く購入できるチャンスも多くあります。

 

書籍はブラウザからそのまま読めるほか、アプリ(iOS、Android、Windows)からの読書にも対応しています。アプリ版は、作品によってはメモやしおりが挟める便利なアプリとなっており、例えば重要な試験対策の為の読書などにまでぴったりです。

 

またブックライブの書籍はデータのダウンロード可能で、オフラインでも楽しめます。最大5端末までダウンロードできますから「今日はスマホ、今日はタブレット」と気分によって気軽に変えられるのも嬉しいポイントです。

 

ブックライブコミックとブックライブの決定的な違い

名前は似ているけれど、特徴は大きく異なるブックライブコミックとブックライブ。両者の違いについて、特にココが違う!という重要なポイントを見ていきましょう。

 

月額コースの有無

一番大きな違いは月額コースがあるかないか、となります。ブックライブコミックで漫画を購入する場合は、月額コースという毎月一定額を支払うコースに登録をしなくては利用ができないのです。

 

月額課金とも言われています。一方、ブックライブではこの月額コースの登録がなく、欲しいときに書籍を選び支払う「都度課金」というシステムになっており、書籍を購入するたびにお支払いをする、という形です。

 

そうなれば「都度課金」の方がいいのでは?と思いますが、実は月額コースは月額コースならではの特典があるのです。例えば月額料金が高いコースほど、ポイントを還元してくれるボーナスポイントという特典が付いてきます。

 

※月額コースの料金表(携帯決済)

月額料金 付与ポイント 初回ボーナス 継続ボーナス
330円(税込) 330pt なし 33pt
550円(税込) 550pt 110pt 55pt
1100円(税込) 1100pt 220pt 165pt
2200円(税込) 2200pt 440pt 440pt

 

月額330円のコースでは継続ボーナスポイントが33ポイントとなり、月額料金に対して10%還元されているのに対して、2200円のコースではボーナスポイントが440ポイントとなり、20%還元となっています。

 

このように月額コースには、都度課金にはないメリットもあります。都度課金では2200円を支払いしても、2200円のままですので支払いのみですと単純に差が出てしまいます。

 

他、注意点として月額コースは最大22000円(税込)のコースがありますが、2200円(税込)以上のコースに登録をしたい場合、携帯会社のログインID(dアカウントなど)では高額のコースに登録できない仕組みとなっています。

 

例えばdアカウントでログインをすると、月額コースの決済方法が強制的にspモード決済となり、携帯電話料金と合算する支払い方法しか選択できなくなります。

 

ドコモの場合、spモード決済では2200円の月額コースまでしか登録ができません。もし高額の月額コースに登録を希望の場合は、メールアドレスでアカウントを作成、クレジットカード払いで登録するしか方法はありません。

 

ちなみに月額コース登録後は、ドコモ等の携帯会社のIDログインでも「クレジットカード払い」にてポイントを追加することが可能で、この場合は高額のお支払いも可能になります。

 

※ポイント追加料金表

 

尚、以前は「ブックライブ」にも月額ポイントコースというコースがありましたが、約6年ほど前にサービスを終了してしまっています。ただ、一概に月額課金の方が良い、とも言えません。

 

どちらが良いかは自分の読書スタイルにもよりますが、使い勝手としては購入時のみ料金を支払うブックライブの方がいいでしょう。

 

話配信の有無

大昔の電子書籍サービスといえば、現在みたいに「巻」単位での配信はしていませんでした。いまでは巻配信が当たり前となっていますが、昔は話配信が主流でした。

 

ブックライブコミックでは話配信を購入して読むことができるのも違いの一つで、ブックライブでは話の購入はできません。ブックライブでは1巻ごとの購入になります。

 

少しずつ漫画を読みたいと思っている人にとっては、話単位で購入できるのは嬉しい部分かもしれません。また全ての漫画が話単位で購入できるとは限りません。

 

購入できるのは一部のコミックだけで、鬼滅の刃など有名な漫画は巻配信しか扱いがなかったりします。ちなみに、巻で漫画を読みなれている方は、話配信のコマ読みをすると、少し違和感を感じるかもしれません。

 

話配信は1コマが大きくコマ読みとなりますので、ページめくりなども若干スムーズさを欠けます。

 

クーポンの違い

ブックライブはクーポンに対応していますが、ブックライブコミックは対応していません。またブックライブで手に入れたクーポンを、ブックライブコミックで使うことも不可能です。

 

但し「それではブックライブの方が常に安く買えるの?」かというとそうではなく、ブックライブコミックも魅力的なキャンペーンを行っています。

 

ブックライブは、新規なら必ずもらえる50%OFFクーポンや、10%~50%などの割引クーポンが当たるガチャ、アプリユーザーだけがもらえる限定クーポンなどを提供しています。

 

PayPayやTポイントによるキャッシュバックも定期的に開催しており、小まめにチェックすることで安く書籍を購入可能です。一方のブックライブコミックも、クーポンこそ対応していませんが、お得なキャンペーンは多数開催しています。

 

たとえば2020年12月現在、クレジットカード払いなら初月の料金が無料になるキャンペーンを行っています。月額コースのみとなりますが、最高額プランのブックライブコミック20000(税込み22,000円)を契約したとすれば、22,000円相当のポイントが無料で手に入る形です。

 

これだけのポイントが受け取れるキャンペーンは少ないですから、非常に魅力的だといえるでしょう。両者とも安く書籍を買える点は変わりませんが、傾向としてブックライブは少額の決済でも安くなり、ブックライブコミックはまとめての購入時により大きな割引を受けられます。

 

書籍の取り扱い

書籍の取り扱いジャンルについても大きく異なります。ブックライブコミックは漫画に特化したサービスで、それ以外のジャンルは取り扱っていません。漫画だけ読みたい方に向けたサービスです。

 

実際色々な書籍を検索してみましたが、ブックライブコミックで取り扱いがある漫画はブックライブでも取り扱いがあるパターンが多かったので、漫画の数については差はないと感じられました。

 

一方のBookLive!は小説や雑誌、ビジネスや実用書など細かいジャンルまで取り扱っています。漫画以外の電子書籍も購入したいのであれば、BookLive!を選びましょう。

 

アプリの有無

ブックライブは専用のリーダーアプリ「BookLive!Reader」が存在しますが、ブックライブコミックには存在しません。ブックライブコミックはブラウザを使って読む方法となります。

 

ブラウザ読みの場合は、ネット通信が必要となりますので、ネットの通信状態が悪いなど状況によってはスムーズに閲覧することが出来ない、などの弊害が出たりします。

 

ダウンロードしてオフラインで読書したいのであれば、ブックライブがおすすめです。とはいえ両方のサイト共に、ブラウザからの閲覧もスムーズに読めるようUIが洗練されています。

 

オフラインにこだわらないのであれば、それほど気にする必要はありません。尚、先ほども少し紹介しましたが「まんが王国」は専用のアプリがありますので、アプリで読みたい方はまんが王国も検討することをお勧めします。

 

<アプリ詳細>

まんが王国のアプリは無料?ダウンロード機能など特徴を詳しく解説

 

支払い方法の多さ

支払い(決済)方法もかなり違いがあります。以下の表をご覧ください。

 

ブックライブコミックの支払い方法

  • SPモード決済
  • auかんたん決済
  • ソフトバンクまとめて支払い
  • ワイモバイルまとめて支払い
  • クレジットカード
  • WebMoney
  • BitCash

 

ブックライブの支払い方法

  • クレジットカード
  • LINE Pay
  • PayPay
  • SPモード決済
  • auかんたん決済
  • ソフトバンクまとめて支払い
  • ワイモバイルまとめて支払い
  • Tポイント
  • WebMoney
  • BitCash
  • モバイルSuica
  • 楽天Edy
  • Google Pay
  • BookLive!プリペイドカード
  • 三省堂書店店頭決済サービス

 

ブックライブはブックライブコミックに比べて多数の支払い方法に対応しているのに対して、ブックライブコミックは代表的な支払方法のみ対応、という感じになっています。

 

もし支払い方法が限定されている状況ならば、ブックライブの利用を検討してみるといいですし、そうではない場合はサービス面などを十分に理解して利用を決めるといいでしょう。

 

レビューの有無

レビューの有無にも違いがあります。ブックライブは作品ごとにユーザーレビュー(評価)を確認できますが、ブックライブコミックは漫画のレビューに対応していません。

 

すでに買う作品を決めているのなら良いですが「何か面白い漫画はないかな?」と探しているのであれば、ブックライブの方が優れています。但しレビューを読むのはデメリットもあります。

 

レビューを確認すると漫画の中身が把握できるようなことが載ってたりするケースもあり、レビューを読むと後悔する場合もあります。

 

ブックライブコミックとブックライブ、どちらがおすすめ?

上記の通り、ブックライブコミックとブックライブは多くの部分で異なります。両サービスは会員登録も別ですから、名前が似ているだけの別サービス、といっても過言ではありません。

 

では、どちらのサービスがお得なのでしょうか?結論から申しますと、どちらがお得になるか?というのは難しいです。というのは、ブックライブコミックは月額が高額なプランほどボーナスポイントがたくさんもらえるなど、大量購入によって安くなるサービスです。

 

「大人買いをして、思いっきり漫画を楽しみたい!」という方へおすすめします。逆に「ひと月に最大で数百円ほどしか電子書籍を買わない」あるいは「漫画以外も楽しみたい」のであれば、ブックライブが良いでしょう。

 

ブックライブは少額の決済でも安くなるキャンペーンが多いうえに、取り扱いジャンルも豊富です。またアプリによるオフラインでの読書や、書籍検索時のレビュー機能にも対応しています。

 

会員登録だけでは費用もかかりませんから、どちらも覗いてみて、UIを確かめるのも良いですね。上手に使い分けて、より安く大量に電子書籍を楽しみましょう。

 

ちなみに、販売されている書籍の価格については同じですので、販売価格で決めることは出来ません。

 

サービスの連動はしてない

ちなみに、同じ名前なのでブックライブコミックで購入した漫画などはブックライブでも読めるのでは?と思ってしまいがちですが、サービスは「別」となりますので、購入した書籍なども別扱いとなります。

アカウント自体が別になっている状態といえば分かりやすいかもしれません。サービスの連動はないので、書籍はもちろんポイントなども共通ではないので注意が必要です。

まとめ

このページでは、BookLive!とブッコミの違いについてご紹介しました。取り扱いジャンル、対応している割引、アプリの有無など、両者には様々な違いがあります。

 

中でも月額コースがあるかないかについては大きく異なる点となります。またお得さについては、一概にどちらがお得かとは言えません。最終的には使い勝手や利用頻度などを考慮して、どちらを使うかを判断するといいでしょう。

 

ただ、基本的にたくさん漫画を読みたい方にはBookLive!コミックが、それ以外の方にはBookLive!がおすすめです。自分の利用スタイルと照らし合わせて、上手に活用しましょう。